妄想サンバ

助走をつけた妄想がやがて暴走していく文章になる

恐怖!戦慄の共依存〜それでも母は父が好き〜

 特に忙しい生活を送っているわけでもなく単純に書くモチベーションが湧かなかったためにブログの更新を一ヶ月近く放置していた。TwitterのBioにこのブログのURLを掲載しているのに一月も更新されていないというのはちょっと誠実ではないと感じたので更新する。
 だが、これといって書くものはないのでいつもの通り近況報告。
 前回の記事で触れたように祖母の家で居候生活を続けている。最初はここまで長引くとは思っていなかったが、今月末で三ヶ月目に突入する。
 祖母の家に長居しているのは単純に居心地がいいからで、その理由を考えてみると今までおれの生活に介入してきた両親の存在がないからだろう。祖母の家での自分は自然体の自分でいられているような気がする。今のところは祖母との関係も極めて良好だ。早朝、一緒に散歩をしたりしている。
 さて、父との喧嘩が原因で出て行ったということは母との関係は悪くはなく、度々父がいないタイミングを見計らって自宅に帰っている。まあ主にWiFiがあるから見たい動画を見るために帰っている訳だけれども。
 先日も家に帰ったところ、ちょうど母が居間でタバコを吸っていた。「ただいま」と言いながら、ちょっと違和感を覚えている自分に当惑していると、母がいきなり「お父さんのことなんだけど」と話を切り出してきた。
「お父さん、出て行くって」
「は?」
「出て行くから、この家で私とあんたの二人で暮らせってさ」
「はあ?」
「家賃はこれまで通り払ってくれるみたい」
「???????????」
 全く状況が掴めないまま話はどんどん加速していく。
「でもね、お父さんがこの家の家賃払えるとは思えないし、払ってくれるとは思えない」
 それは同感だ。親父が約束を守っているところをおれは見たことがない。
「じゃあどうすんの?」
「この家引き払おうと思って」
「??????????」
「引き払って、お母さんは叔母さんところで居候するから、あんたもしばらくおばあちゃんのところで生活して」
 現実的に考えたらそういう結論になるのかな。ちょっと冷静になって考えてみると、この話は喜ぶべき話じゃないのか。おれを悩ませてた元凶が一気に消え去ってくれることとなった。
「うん。いいんじゃない。賛成です」
「ああそ、それでねえ、お母さんも親戚とか知り合いに借金抱えてて、それを返さないといけないから、二人で暮らせんの、二年後くらいになっちゃうねえ」
 ……あの、二年後のオレ、さすがに働いているなり大学行ってるなりしてると思うんスけど?
 そのことを母に言ったら、え、あんた大学行く気あるのって言われた。学費は全部奨学金で払え・一人暮らしはさせない(しても仕送りは送らない)・大学生になったらバイトして生活費稼げの三重苦でおれを縛りつけて、大学生になる気を消したのはどこのどいつだよ。
「いいよ、二年後はさすがに一人暮らししてると思うし」
「あんた、家族のこと嫌いなの?」
「嫌いじゃなかったら家出しねえだろ」
「確かに」
 という訳で(どういう訳だよ)その日は久しぶりに実家で寝ることになった。父が朝方仕事から帰ってくる時に、母一人だと家にあげてしまって危険なので、おれが門番として立ちふさがることになった訳だ。
 息子が恋しかったのか、一つの布団で一緒に寝ようと言ってきた母を猛烈に拒絶して、眠りに就こうと思った……が、全然眠れなかったので動画見るなりアニメ見るなりで暇を潰していた。
 すると、朝の4時半に父が案の定帰ってきた(帰ってこないって言って出て行った人です)。自宅の外のいつも家族以外の人間から見えない場所に鍵を隠してあるので家の人間は鍵を持ち歩かない。だが、今回はその隠してある鍵を家の中に持ち込んで鍵をかけているため、外の人間は絶対に家に入ることができない。これでは十分ではないとおれはチェーンまでかけた。
 家の中に虚しく鳴り響くインターホン。ガチャ、ガチャガチャガチャ、ピンポーン、ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンガチャガチャガチャ。
 お前、家に帰ってこないんじゃなかったのかよ。
 その次に父は母の携帯に電話をかけた。なるほど、母を説得してあげてもらおうってわけね。繰り返して済みませんが、「俺は出て行くから二人で住め」って言った人間の行動です。
「もしもし? あんた帰ってこないんじゃないの?」
 いいぞ、母が珍しく強気だ。おれがあっかんべーをドアに向けて決めていたその時……
「……いいよ、分かったよ」
 母は寝室から出てくると、真っ直ぐドアへと向かい開錠しようとした!
「!? 何やってんの!? 意味ないじゃん!?」
「しょーがないじゃん、なんか寮やってないんだって」
「いやいやいやいや、今ここで開けちゃダメだって、本気で怒らないと! そうやってズルズルと死んでいくつもりか!?」
 ここで死に繋がる誇大妄想はいかにも興奮したメンヘラといった具合。
「だって寮やってないんだもん! 今ここで騒がれたら面倒臭いし、意地になったらもっと面倒でしょ!」
「ダメだって、絶対ダメだよ!」
 居間で押し問答する二人。「おーいまだかー」と間抜けに叫ぶ父。
 結局押し切られて母は父を家の中にあげてしまった。呆然として立ち尽くすおれ。軽薄な笑みを浮かべながら、酒が入ったビニール袋を提げている父(これが最後ですが、父は「出て行く」と宣言しています)。
「お? 何やってんだ?」
「何やってんだはこっちのセリフだよ、今すぐ出て行け」
 息子が帰ってきたのか嬉しかったのか、最初おれを見た時はニタニタした口角をさらにぐっと上げていた父も表情が険しくなる。
「何だお前? 朝から」
「出て行くんじゃねえのか」
「ねえ、もういいのよ、やめてよ」
「よくない! 出て行くんじゃないのか? なんでここにいる? なんでごめんごめんなんて言いながら帰ってこれる? なんで平然と嘘がつけるんだよ!」
 しばしの沈黙。
「なあ、お前文句あんなら出て行けよ、お前みたいな息子いらねえよ」
「お前みたいな人間に必要とされる息子じゃなくてよかったよ」
「なんだ? 今誰に向かってお前って言った?」
「お前はお前だろ? それとも本名で言わなきゃ分からねえか?」
「てめえ、殺すぞ」
「ねえ、もうやめてよ」
 半分泣きかけている母親。そもそもの発端はあんたも親父に愛想尽かして親戚の家で一泊したからだろうが。という怒りがこみ上げてくる。
「殺すのか? じゃあ殺してみろよ。おれはいいぜ。ほら、必要ねえ息子を殺してみろ。首締めるか? 包丁で刺すか? 酒瓶で殴ってみるか? ほら、おれは何にもしねえから殺してみろよ」
「ねえ、もうやめてよ」
「てめえ……」
「殺してみろよ? ほら、殺すぞってことは殺す覚悟があるんだろ? ほら、殺してみろ。実の息子のこと殺せる勇気があるなら殺ってみろよ。まだか? まだか?」
「……」
「もういいってば!」
「よくねえよ、殺すぞって言ったんだから殺して貰わねえと。息子のこと出て行けって言っといて、一週間もしねえで帰ってこいなんて言いやがって、次はてめえが出て行くって言って、それで一日で帰ってきやがったよ。おう、せめて殺すって言ったことぐらいは守ってもらわねえと。ほら、殺さねえのか? 殺せよ。殺してみろ! おいチンピラ、殺してみろよ、棒立ちで無抵抗の人間も殺せねえのか? おれが手本見せてやろうか? なあ、なんとか言ったらどうなんだい、それとも殴るか? 殴って手元にあるもの全部投げ散らかして、全部台無しにするか? ずっとそうやってきたもんな、ほら、やってみりゃあいいじゃんかよ。どうした? やれってんだよ」
「もう向こう言ってくれ」
 吐き捨てるように父がそう言うと、母はおれを引っ張って自室に戻った。父と一緒に寝たくはないのか、おれの布団に潜り込んだ母を見て、無常感がふつふつと込み上げてきた。
 結局この母が全部悪いのだ。婚約破棄をしてまで昔の恋人を追わなければ、一度は出て行くと宣言したのに、ストーキングしてきた父を許さなければ、父の虐待に耐えなければ、出て行こうとした意志を挫かなければ、こんなことになっていなかったはずなんだ。
 悔しかった。なんでこんなことになってしまったんだろう。どうしておれはこんなところにいて、こんな惨めな人間を見ているんだろう。耐えられなかった。こんな両親と同じ空気を吸って生きることが苦しかった。親父流の言い方で書くと、こんな両親は必要がなかった。
 着ていたパジャマを脱ぎ捨てて、家まで着てきた服に着替えた。祖母に今から帰るから鍵を開けていてくれと伝えると(実は鍵を持ってくるのを失念していたのだ)、おれは自室を出た。
 居間では父が座布団の上に座りながら缶ビールを飲んでいた。つまみがなんだったかは思い出せない。父は、居間を抜けて再び家から出た息子に何も声をかけなかった。
 10年近くかけて言葉と暴力でじっくりと俺の精神を壊していった父が、殴りもせず、殺しもせず、ぼんやりとテレビ画面を見ていた。抜け殻みたいだった。「てめえ」と言った息子に殴る気力さえ持っていなかった。人を壊れるまで追い詰めた成れの果てがそれかよ。お前が壊した心を俺は一から組み立てようとしてるのに、お前は呆けるだけでいいのか。
 祖母の家につくまでに何度も涙を流し掛けたが、ついぞ頰に雫が垂れることもなく自宅にたどり着いた俺は、もう猛烈でダッシュしてベッドにスライディングして不貞寝した。
 久しぶりに悪夢を見た気がした。

野良猫と会話した

 親父と喧嘩した結果「出て行け!」と言われたので、それなら出て行くか、というノリで近くにあった祖母の家に居候することになった。帰るまでに何日かかるかは分からないが、まあしばらくは居候することになると思う。
 居候先ではパソコンもなければWiFiの環境もないので、動画も何も見られず暇をしている。まあ大抵はぼーっと天井や壁を見つめたり、音楽を聴いたりしている。本を読んだりとか、勉強したりとか、そういう段階までは回復してない。
 先日、家の前にあった自動販売機で飲み物を買おうとしたら三匹の野良猫を見かけた。自動販売機の前に立つおれをじーっと見つめている視線を感じたので振り返ったら三匹がこちらを見ていた。最近飲めるようになった缶コーヒーを手に、野良猫に語りかけた。
「はじめまして」
「……」
「なんだ、鳴かないのか」
「……」
「最近こっちに来たんだ。よろしく頼む」
「……」
「おれは精神科に通っていて、さっきも行ってきたところなんだけど、そこで尿酸値が高いって言われちゃって、うるせえよ、精神科は精神だけ診察してろとか思ったりして」
「……」
 こんな感じで会話(?)した。やってみると分かるけど野良猫との会話は楽しい。話を聞いてんだか聞いてないんだか判断できない表情でじっとこちらを見つめ、他の野良猫とじゃれあい、まだ話の途中なのに草むらに戻って行ってしまったり……。
 猫は見ているだけで癒される。猫と会話する以外はひたすら虚無な日常を過ごしているので、積極的に猫に話しかけたいと思う。

精神科に行った Season1 最終回

 先週の火曜日に精神科へ行き、そこで主治医と対面した。先月、発達障害の検査をしたので、おそらくは発達障害だと言われることを期待して、正確に言うと発達障害だと診断されることによって投薬されることを期待して精神科に向かった。

「変わりありませんか」

「はい、特にありません」

「誰かに見られているとか、嫌な噂をされている、というのは楽になったままですか」

「はあ、まあ、外にそもそも出てないので、けっこう楽になっています」

「そうですか」

「それよりも、辛い気持ちがずっと続いている感じですね」

「どういう感じですか?」

「自殺願望ですかね」

「はあ」

「あの……発達障害のテストの結果はどうだったんでしょうか?」

「コミュニケーションに少し難ありですね。コミュニケーション障害ですね」

「……」

「薬いりますか?」

「……」

「特にないみたいですね。じゃ、また何かあったら来てください」

 以上、終了。

 終始「え、ちょっと待ってくれよ」と思いながらハイスピード診察が終了してた。診察代、2500円也。はぁ~~~~~~~~~? 何の問題も解決されてねえ、何の問題も解決されないまま終わったよ。しかも2500円て、お前、それぼったくりじゃねえか、いい加減にしろ、やぶ医者!!!!!!!!!!

 大体辛い気持ちが続いているんだから薬出せや!!!!!! 変わりありませんよ!!! ずっと辛い気持ち続いているんだよ!!!!! 大体お前、俺がこの前行った時も「鬱病を疑ってるんですけど」って言ったら華麗にスルーしやがったな!?!?!?!? お前、どういう了見だコラ、ちょっとこじらせてる浪人生だからってナメてんのか、ボケが!!!!!!!!!!!!

 発達障害のテストも違うんだったらきっぱり言えや!!!!!!! コミュニケーション障害とかいう曖昧な症状伝えられたせいで「発達障害なの? 違うの?」って逆に不安になるだろうが!!!!!! 大体コミュニケーション障害て、お前、2ちゃんねらーか?????? 今やコミュ障とかネットでもそうそうお目にかかれない表現だわ、化石級か???? 脳髄が恐竜並しかないのかよ!?!?!?!?!?!?

 一番最初の診察も「神経衰弱かもね~」とか聞いたこと無い表現使ってきたからビビったんだわ!!!! 何にもないなら「考えすぎですよ」の一言ぐらい言えや、お前それでも医者か!?!?!?!?!?

 

 つーわけでこの医者はやめです。発達障害だと言われることを期待してたのに、結局すべてはおれの能力の低さに起因するものでした。ふつうに絶望的な気分です。精神科はみんなこんなもんなんでしょうか。初診の時に、看護師みたいな人から「初診は長く時間を取りますからね」と言われたのに三分ぐらいで終わったから怪しいとは思ってたんです。それとも本当に俺はなんにもなくてただたんに何の能力もない無能で底辺な生きる価値無し人間なんでしょうか。医者とのコミュニケーションに問題があるんでしょうか。生きたくありません。死ぬ勇気さえあれば今すぐにでも死ぬつもりです。

 

 そう思って、母親にそのことを話したら叔母が通っていたという精神科を紹介してもらえました。叔母も一時期鬱病だったそうです。比較的地元にあったのでそこに行こうと思います。そこでもダメだったら、本当にこの世とおさらばしたいと思います。

 

 ところでその医者、発達障害の診断はやってもらえなさそうな雰囲気です。

 

ドラッグを吸わなかった結果

 ハロー。今日はみんなに本棚とのファックの仕方を教えてやるぜ。見てな。こうやって本棚の側頭部にちんこをなすりつけてシコシコ!シコシコ!あ~~~~でりゅ~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

 

 

 

 最近、毎日こんなことを考えています。オレはもうだめだ。死にたい。さようなら。何のやる気も起きない。本も読めない。勉強もできない。何もできない男なんだオレは。こんなんなら死んだほうがましじゃないか

 

 

 

 

 

 

 

 やあジェシカ。あ、ジェシカっていうのは自動販売機のことね。ジェシカ、元気にしている? オレ? オレはもう全然ダメ。最近ファックするたびにペニスが小さくなるのを感じるね。あれ? おい、ジェシカ聞いているのか? おいジェシカ、返事しろよ!!!!!

 

 

 

 

 

 

 自殺しようと思っても、屋上に登って下を見つめただけで足が震えて何もできません。死の恐怖に抗えず、生の苦しみからも目を背けて布団にくるまる毎日。死にたい。けど死ねない。一体オレはどうすればいいんでしょうか? 鬱病なんでしょうか?

 

 

 

 

 

 おかしいなあ、どう思うフランダース? あ、フランダースっていうのは近くに来る野良猫のこと。オレはフランダースと仲が良くて、一緒にひなたぼっこするのが趣味なんだ。なあフランダース? あ、おい、フランダース、どこ行くんだよ! 待てって!! おい!!!!!! 待て!!!!!!

 

 

 

 

 分かってます。オレ、単に病気という名前が欲しいだけで、それで満足しようとしている精神状態が手に取るようにわかります。けどオレどうすればいいんでしょう? 病気でもないし死ねないし生きるの辛いし。この先、希みってあるんでしょうか?

 

 

 

 みんなどこへ行ったんだ? あ、お~~~~~い人!!! 人、待て!!!!! 人、返事をしろ!!!!!!! おい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! あれ? 人かと思ったら自動販売機だ……、でもこれ、ジェシカじゃ? あれ?

 

 

 親にも罵られ、友人にはいい顔をして、しかし生きる希みはない。生きてる価値あるんでしょうか。いや、ないと思うね。オレは死んだほうがいいんだ。誰か殺してくれないか。なんでこんな辛い思いしなきゃ生きていけないんだよ!!!! オレだって、オレだって……

 

 あれ、この野良猫はフランダースだし、あれ?

 じゃあみんなどこに行っちゃったの? おーい、返事してよ、ここはどこだよ、オレは誰だよ?

 ホワッ?

 あ、壁じゃん。な~~~~ぐろ。

 あ、ナイフじゃん、死の~~~~~~~

 

 

すべてが面倒臭い

 すべてが面倒くさい。病的なほどの身体のだるさと精神のだるさがある。こんなことを書くと「それってただの怠け者じゃない?」と思われそうなのだが、実際にあらゆることが面倒くさいし、それが怠け者の症状だっとしても、何よりも面倒くささは解消されない。

 どれが面倒くさいのか? まず朝目覚めて起き上がるのが面倒くさい。トイレまで歩くのも。排尿するのも。パンを切ってそれぞれの切り口にバターを塗ってトーストに入れて三分ほど待つのも面倒くさい。習慣となっていた勉強も面倒くさいので投げ出した。パソコンをつけるのもやっとの思いだ。Twitterのタイムラインを流れていくツイートを見ながら、「あー面倒くせえ」と思っている。

 あまりの面倒臭さにその旨をTwitterに書き込んだら(これも当然面倒くさい。ついで言うと、今このブログを書いている時もじつは少し面倒くさい)、フォロワーから思いの外心配され、秋葉原に出掛けてはどうかと言われた。ので、でかけた。

 しかしながら出かける準備をするのも面倒くさいものだ。着替えるのは面倒くさいしバッグの中にタオルとモバイルバッテリーを入れるのも面倒くさい。なんとかそれらをこなしても駅まで歩くのが途方も無く面倒くさい。実際は十分程度だけなのに、おれには3時間ほどに感じられる道のり。

 で、駅について、切符を買うのも面倒くさい。電車に乗って座って秋葉原で立ち上がって階段使って登って改札を出る。これが面倒くさいんだな。で、エスカレーターに乗っている時も面倒くさい。

 で、ゲームセンターに行ってゲームをする。これは面倒くさくない。これすら面倒くさかったら病的だろう。たまたま体を動かすタイプのゲームだったのが功を奏した。しかし、待ち時間が長い。面倒くさくなり並んでいる途中で帰った。

 帰り際本を買った。これも相当面倒くさかったが、命からがら、本当に命からがら本を買い、最寄り駅に着いた後、スーパーで弁当を買う。これも面倒くさい。

 つーか弁当を食べることすら面倒くさい。本当に途中で残しそうになった。というより、おれはマジで胃が小さくなったのか、食欲が最近ない。一切ということはないが、それでもなんか変な感じがする。ダイエットの成果か? 

 というわけで面倒くさい一日が終わろうとしている。後は眠るだけだ。風呂は面倒くさいので入らない。洗うのもだるい。今日は一日ずっと「面倒くさい」か「この面倒くささから解放されるためにも死にたい」しかかんがえていなかった。だいたい6:4ぐらいの割合だと思う。

 これ、病気ですか? 病気なら日常生活に差し支えるのですぐにでも治したい。それとも薬の副作用かも。鬱病かもしれない。とにかく、今おれは日常生活の崩壊の危機を抱えている。

 明日になって治ればいいけどなあ。

小説が書けない

 最近、小説を書いている。Twitterで、小説を書いてサイトに投稿し、みんなに見せ合おうという運動(?)があって、それはなかなかおもしろそうだと思って書き始めた。

 実は、昔もこういう運動に乗って一つ書いたことがあるのだが、その時は審査員(Twitterの中で文学賞のようなことをしていた)に酷評されてしまった。まあ、おれのフォロワーも明らかに気を遣って評価していたから、自分の作品のレベルというのがよくわかったが。

 で、また書いてみようと思ったのは、単純に文章を書くということが自分の中では結構しっくりくることというか、やっていて心地よいものだったから、機会があれば書いてみたいとずっと思っていたのに、ちょうどいいところに前述の運動に出くわしたから。

 というわけで目下長編を書こうと奮闘している。奮闘というほど奮闘ではないかもしれないし、おれは浪人生なのに一体何をやっているんだとか、まったくもってそのとおりであるわけだが。

 で、なんで長編を「書こう」なのかと言うと、実は、おれ、長編を書こうと思って、簡単な起承転結のあらましまでできたはいいが、書けない。これ、どうすればいいんでしょうか。やっぱりきちんと細部まで設定を作るべきか? でもそしたら設定を作っているのか小説を書いているのか分からなくなってくるというか、この2つは地続き(あたりまえ)なようなかんじがしているのでそこまで細かくは決めてない。小説のノリで細部を決めていこうと思っているのが間違いなのか。

 というか、この展開は本当にベストな展開か? ワンクッションあったほうがいいか、逆に取り除いたほうがよい展開はあるか。尻すぼみになっていないか。いろいろ思うせいで、あんまりうまく書けない。

 文体でも悩ましい。ブログでやっているような軽薄体でやるべきような物語でもないと思うし、何か抒情的な書き方が出来るわけではないし、表現すべきところ・描写すべきところを説明で済ませてしまっている気がするし。

 というか、表現とか描写とか、一体どういうことなんだ? 何が表現で何が描写で何が説明なの? 全く分からない。主人公の年齢はベストか。主人公の置かれた状況は? キャラは? というか、こいつが主人公でふさわしいのか?

 テーマは? 本当にテーマに相応しい物語か? というかこの展開を考えている時、テーマのことを考えていたか?

 ……等々、諸々のことを考えた結果、小説が書けなくなっています。みなさん、どうやって小説を書いているんでしょうか。ぜひ指南してください。

精神科に行った

 なんか凄く穏やかなタイトルだが実はあんまり穏やかではない。

 精神科に行った。本当は2日に行く予定だったのだが、何かの手違いで予約が正規に取れていなかったからきょう行くことになった。母親に精神科に行きたいと言って金をもらった。父親に言ったら反対されるのは目に見えているからだ。

 精神科は地元の駅前にあるビルの5階にあった。ビルの中のエレベーターで香水が濃いお姉さんと一緒に5階まで向かうことになった。職員か、受付嬢か、まあそこら辺だろうと思っていたらまさかまさかの患者だったので驚いた。全くメンタルを患っているかのような素振りはなかった。むしろ「5階でいいんですか?」と聞かれた際に「え、あ。……はい」としか答えられなかったおれの方がよっぽどメンタルを患っているように見えるぞ。いや、患っているんだけどさ。

 で、医院の中に入ると、中は割りと清潔な感じだった。受付嬢はみんな可愛かった。あの人たちもメンタルを患ったりしないんだろうか? 

 椅子に座って待合室を見回すと、結構老人が多い気がした。認知症の治療も行っているようだし、平日のこの時間帯はやはりこういう老人のが多いのか……? と思い、待合室で何かネタになることもなさそうだな、とスマホを開いた瞬間に、中年の女性の声が聞こえてきた。いや、確かにあのくらいの年頃の女だと受付嬢と会話をしてもおかしくはないと思ったが、何しろ長い! 十分程度その場で話し続け、受付嬢ももううんざりしているのが声色で分かるが、それでもなお話し続けるババアの精神力はさすが精神科というかむしろ精神科でも願い下げと言うべきか。

 その後も、どう考えても還暦を超えている見た目の男性が「名前? 歳? えーと何だったけな……昭和50年生まれだったかな……」と言っているのにも吹き出しそうになった。あんた、それじゃあ40代に入ったばっかになるで。

 精神科で笑うというのはあってはならないことなのだが、明らかに不謹慎な場所だと余計笑いたくなってしまうのが人間の性。その後も、ぽっかりと口を開けひたすら天井の角を見つめ続けるサラリーマンや日本語かどうか怪しい言語で受付嬢に話し続ける男性、耳が遠いので受付嬢の言っていることを理解できず「え?」を連発する老婆など、濃いメンツが勢揃い。

 待合室にいる人間がすべて異常なので、配達のお姉さんまで尋常ならざるものに見えて困惑した。異常な人間しかいないような環境なので、なんだかだんだんおれの精神も異常な状態になったし、精神科って鬱病になりやすい環境にあると思う。この環境でも笑顔を振りまく受付嬢の集団、天使か? あ、途中で受付嬢の集団の中に入っていった事務スタッフみたいな男、何仲睦まじげに談笑してんだ。仕事中だぞ。

 で、しばらく笑いをこらえているとおれの名前が呼ばれたので部屋の中に入ると、医師ではなく臨床なんとかかんとかのうんたらって女の人が、おれに質問攻めをした。初回だということもあり、問診票にあったいくつかの項目で気になったことがあったんだろうか。小5の頃から精神に違和感はあったとか、何者かに監視されている気がする。家庭状況とか、精神科に行くことを何度か反対されたとかいろいろ話した。割りと親身に聞いてくれたと思う。

 初診なので時間をかけて診察したいのでしばらく待っていてくださいと言われ、そのまま20分くらい待った後、いよいよ院長の診察があった。

 しばらく時間がかかると言われたので何か院長からも言われるのかなあと思っていたら、臨床なんとかの人がやっていたことの焼き直しみたいな感じで、診察自体は五分くらいで終わった。「薬出しておきますから一週間後来てください」「はい」。タイピングがめっちゃ速かったのとマウスが手首に優しそうな形をしていることしか覚えていないが、ひょっとして別の作業をしながら診察してたのか?と思ってしまった。超スピードだった。

 で、終わった後はまた10分くらい待って会計。合計で4150円なり。え、五分に4150円なん?って思ったらまーいろいろ内訳があったんで、なんかいろいろと大変なんだろう。精神を病んだ人との対話なんて疲れるだろうししょうがないと思って払った。

 薬を貰うために薬局に行くと、また凄いワールドがあった。精神科にかよっててしかも薬が必要な患者の集団ならさもありなん、すごく陰鬱な雰囲気だった。通話禁止のポスターがありながら堂々と電話する韓国人とか、自分の住所も名前も分からない人がいたりとか。あと、薬を渡す時に「様」をつけて呼ぶのは逆上させないためなのか? めっちゃこそばゆかったぞ。

 薬も貰った。600円くらいかな。こちらは割りと常識的な値段で安心した。薬は統合失調症の治療にも他の治療にも使える薬みたい。3mgの半錠なので一番小さい分類だそうだ。詳しい人が言っているからそうなんだろ。多分。

 というわけで、総括としては、精神科、魔境。あとこれ地味に毎週通うのめんどくさくない? そりゃサボる人もいるよなー