妄想サンバ

助走をつけた妄想がやがて暴走していく文章になる

Alpha貧乏

 あまりの貧乏っぷりに涙ナミダの大嵐。高校で一番親しい友人(親友と呼べるかもしれない)達との遊びの誘いを「金が無いから」の一言で断らねばならない精神的なあれこれは異界大戦争を引き起こし、やがて心のなかの満州国を設立するに至る。

 今日の晩飯は卵かけごはん。みなさん、僕の体格は180cm100kgなので、当然これで満足することは出来ません。つーか、3人家族で住んでいるのに晩飯卵かけごはんってどういうことだよ。アインシュタインもびっくりだよ。

 こういう極貧状態に追い込まれている理由はひとえに「親父が働いてない」から。無職になった親父は家で酒を飲みタバコを吸い映画を見るだけ。たまに会社の人間と連絡を取り合っているらしいが、会社に行く素振りも見せないし、この前家族で外食に行った時に「会社をやめた」ということを堂々と自慢気に話し、母親もこれに同調していたので、まあこの家族は全体的に終わっているということだ(もちろん、オイラも含めて)

 こういうことを言うと「バイトすりゃいいじゃん」と言われ(母親からも親父からも言われる)るのだが、冷静に考えてみて、最近ようやく勉強の意識が目覚めた浪人生に対して「バイトしろ」というのはつまり「一生高卒でいろ」ということであって、事情を知らない周りならいざ知らず。両親まで言うのは一体全体どういうことなんだい? そしてオレは嫌なキモチになり地方の国立を目指すことになったのさ(東大目指すキモチが1%くらいあるし旧帝大目指すキモチが11%ぐらいある)。

 ところでAlphaGoが韓国のトッププロ棋士に勝ったらしい。人工知能についてはよく分からないが、そもそも我らが大山康晴が1986年には「コンピュータに勝てるわけがない」とコメントしているので、あまり衝撃がない。電王戦開始時期からずっと思っているが、コンピュータ対人間というのは異種格闘技戦のようなもので、人間対人間だからこそ生まれる面白み、みたいなものはあるだろう。それは、羽生善治を見ている人達にとって、余計に痛感させられる出来事ではないか。

 Alpha貧乏というソフトがある。これはオレの心のなかにしかインストールされていないものだ。Alpha貧乏は貧乏人が次にやるべき最適な行動を示してくれるソフト。さて、今の状況を条件にして最適解を教えてもらおう……。

 最適解:自殺