妄想サンバ

助走をつけた妄想がやがて暴走していく文章になる

おれの意志の弱さのルーツ

 今日、というかここ最近は年度末ということもあってまあまあ濃い体験をしていると思うんだが、まあ同級生達と横浜に行った話は明日に予定されている完全アウェイでのカラオケ大会と明後日に予定されている二浪の先輩との昼飯と一緒に書こうと思う。

 まず、自分の意志の弱さをみなさまに謝罪しなければいけない。ネット絶ち、2日も絶たずに失敗しました……。いや、言い訳をさせてほしい。そもそも現代人がインターネット絶ちをするのは不可能。みんな、見渡す限りスマートフォンを通じてインターネットにアクセスしているじゃん。さあみなさまも顔を上げて周りを見渡して欲しい。電車の中、おれのほかにいるのは……訳の分からない会話をして勝手に陶酔しているカップル、意味不明な言語を叫び散らす中東人、ヨドバシカメラの袋を両手に提げている成金の中国人、あとはだいたい死んだ目をしているサラリーマン……って、これじゃあスマートフォンを弄っているのは俺だけか? あ、時間が夜中だから仕方ない。

 でも実際、今日とか昨日とか電車に乗ってて思ったのはみんながみんなスマートフォンをいじりすぎってこと。アニメ監督が「電車に乗っててスマートフォンを弄っているのはもったいない」って言ってたけど、こうもみんながスマートフォンを弄っていると、人間観察の意味がなくないか? 総合芸術のアニメーションとしては、やはりスマートフォンを弄る人というのも大量にクロッキーするべきなんでしょうか。

 こんな話をしている場合ではない。とにかく、Twitterに浮上する回数を減らす……という、なんとも情けない形での妥協案にみなさんにも妥協してもらうしかない。ま、さっそうときえる可能性はあるということは常に言っておく。

 で、翻って今日。まずヒトカラにいった。おれは常々ロックバンドのボーカルとしてデビューすることを狙っている……わけではなく、たんに明日予定されているドキドキ☆女子もいるよ!完全アウェイ空間でのカラオケ大会!にて、まあアニソンばっか歌うわけにもいかないし、最近聴き始めてハマっている筋肉少女帯の好きな歌の練習にでも行くか……みたいなノリで行った。

 最初はなぜか緊張して声も出ないし抑揚も特に無い歌声を披露しないが、一度「踊る赤ちゃん人間」を歌った後に絶望先生を歌うとだんだんノッてきて、演者はおれ、観客もおれ、みたいに一人ライブハウス状態になっていた。まあ、意志が弱いせいで、部屋の前に人が通ると、そこだけトーンが静かになる……ってか、誰でも「ダメ人間の王国を作ろう」なんて歌ってたら、恥ずかしくなるんじゃないか?

 個人的な感想だけど、筋肉少女帯の中だと「香菜、頭をよくしてあげよう」が歌い辛いと思う。各氏はどう思う?

 まあその後はふつうにゲーセンに行った。最近音ゲーが楽しくなくなってきたので、そろそろ引退かなと思っている。かんぜんに惰性でやっているし、惰性でやるにはあまりにもコストが高すぎる趣味だろ。まあ、意志が弱いんで続けるんですけどね。

 そのあと、ブックオフ大槻ケンヂのエッセイを買った。まあ内容は面白いんだけど、おどろいたのは彼の文体の親和性がおれと高いこと。というわけでほのかに大槻ケンヂの香りがする文体のブログだなと思ったあなた、正解です。

 確かにおれは誰かに滅茶苦茶に影響されやすい方だけど、それよりも大槻ケンヂの文体って結構おれと似ているところあるのではないか? みたいな。でも誰かに影響されて生きてきたおれがひとりでに辿り着くわけないし、この文体に至った原因があるはずだが……と思って本棚を見てみたら、「空想科学読本」が目に入ってきた。

 原因、見つかりました。

 小学生のおれが、まだブルーバックスとか読んだりそこからもうちょっとレベルが高い物理系の啓蒙書を呼んでいて科学少年を気取り、小学校の担任から「天才」「神童」と賞賛されていたころハマっていた本が「空想科学読本」なのである。いや、まあ内容も糞面白いし、未だにウルトラマンのウルトラ水流の下りなどは思い出し笑いをしてしまうくらいには鮮明に覚えているんだが、何よりも文体に影響を受けたな……。

 なにせ当時読んでた本らしい本がこれとブルーバックスで、ブルーバックスの文体はというと教科書と一般書の中間くらいをふらつく感じだし、一般書よりにしようと思ったらどうしてもくだけた形にならざるを得ない。というわけでおれのルーツは、世間のことを余りしらない理系がふざけちゃった感じ、という各方面からお叱りを受ける肝心結論でいいか?

 まあ、理系人間を語るにはあまりにも意志薄弱で、それはまあ最近でも文系行ったり理系行ったりしているこのふらつき具合からも想像出来ると思うんですが。