妄想サンバ

助走をつけた妄想がやがて暴走していく文章になる

学校

 

 記憶している限り定かではないが、今日は登校日という謎のものがあり、久しぶりに学校へと向かうと、やれ髪が伸びただの、目に光がないだの、進路はどうだの、云々と言われたため、いらつきのあまり大量虐殺を引き起こしてしまったのだが、これはけしてゲームからの悪影響ではないということをお断りしておく。

 進路を決めた人が云々というもので、オレはまだ進路は決まってないのだからそんなものをするわけもなく、また後輩へのアドバイスどころか、むしろオレにアドバイスをくれよというかたちで、全く学校に行った意味はなかったが、とりあえず同級生と会って話をしただけでもよかった。まともに人と話していない期間が続いていたので、見知った顔と気兼ねなく話ができるという環境はいいリフレッシュになった。

 その後、友人達とラーメンを食いゲームセンターで金を無駄に使い、カラオケボックスに到着すると、一人が「おまんこ」と叫び出し、おいらもそれに「おちんぽ」と反応、もう一人が仲裁するかのように「アナル!」と叫び、そこが「おまんこ」と「おちんぽ」と「アナル」の爆音上映会のような様相で、歌などそっちのけ、「ラブライバー死ね」「ヤラせろ」「(カラオケ映像に登場する女性を見て)誰だこのブス」などと激怒・絶叫・発狂の三連コンボ。タンバリンをテーブルに叩きつけて大笑いし、隣の部屋の歌声が聞こえようものなら、壁にめがけて「セックス」「おちんぽはいっちゃう」「女の子になる~」「下手くそな歌をやめろ」「安倍政治を赦さない」「野党は連立」「おちんぽびより」などと考えうる限り最も意味のない言葉を連発し、快適で充実したカラオケライフを全力で阻害し、覚醒剤を打っているのか、いや覚醒剤なくしてここまで狂えるのは一体どういうことなのか。まるでそこに本物の楽器があるかのようにエアギターを披露する国立大学受験を三日後に控えた友人と、キーボードの音色が美しいオイラ、ノリノリでドラムを叩くH君などは日本大学藝術学部に進学先を決めて、妙にスタッカートが効いた歌声を披露する彼は最近性欲がなくなったと語るリョナラー。ここが地獄でなければ他に地獄などあるのか、一生分の絶叫を吐き出し、怨嗟の中に希望はなく、最後の一時間などはみな一様に目に涙を浮かべて心の奥底では、いやもう表層の部分まで、「もう嫌だ、返してくれ」と願いながら、しかし口を突く言葉は性器と性行為と体位とそしておっぱいなのだ。カラオケの利用時間が規定の時間に達すると、心の底から安堵し、精神的に失禁し、物理的にも半ば失禁し、目に浮かべているものは糞尿で、なぜかビニール袋を食べている者や、カラオケの筐体にむかって腰を振っているもの、ジャンプしながら四方八方の回に「聞こえますか」と叫び散らし笑いながら激怒している者がいて、宴も酣、最後はカラオケ後、大雨の降りしきる中上野駅までダッシュでゴー。月曜日から宴会をしているサラリーマンを自転車で轢き殺し、どこからどう見ても高校生なのに客引きをするダッフルコート姿の姉ちゃんを嬲り殺し、途中高島屋を爆破し、上野駅聖火リレーは終了、火はとっくに消えちまった。もう許してくれ。ここから出してくれ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!お前は誰なんだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 家に帰って麻婆豆腐を食べました。美味しかったです。